見積もりと四捨五入

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近道のふりをした超能力があります。答えの大きさを、計算する前に知っておくことです。先に見積もっておけば、すべった小数点に隠れ場所はありません — 頭の中は「およそ 2,000」、電卓は 19,760。警報はひとりでに鳴ります。このガイドは四捨五入を一歩ずつ教え、それから、おどろくほど近くに着地する見積もりへのつかい方を教えます。

整数の四捨五入はどうやりますか?

整数を丸めるには、丸めたい位を決め、その一つ右のけたの数字を見ます。5以上なら切り上げ、4以下なら切り捨てます。62 を十の位に丸めるなら、両どなりの十は 60 と 70 で、一の位は 2 なので、62 は切り捨てて 60 になります。この決まりが正しいのは、二つの十のうち近いほうを選んでいるからです。62 は 60 から 2、70 から 8 離れています。5で終わる数はちょうど中間にあるので、慣習で切り上げ、65 は 70 になります。百や千でも、一つ左のけたで同じ決まりを使います。2,741 を百の位に丸めるなら、十の位の 4 を見て 2,700 になります。9が切り上がってくり上がる場合にも注意してください。596 を十の位に丸めると 600 になります。確かめるには、答えがもとの数から半歩以内に収まっているかを見ます。

05010034

中点以上の値は切り上げ、中点未満の値は切り捨てになる。中点はどちらからも同じ距離にあるからだ

切り上がる一番小さい数を見つけよう

十の位へ — 決めるのは1文字

  1. 両どなりの十を見つけます。(47 なら、40 と 50。)
  2. 一の位だけを見ます。5以上 → 上へ。4以下 → 下へ。

47 → 50。 43 → 40。 45 → 50(真ん中は切り上げ)。

なぜ 5 は上へ? 1〜4 は下の十に近く、6〜9 は上に近い — 自分で行き先を選びます。5 はちょうど真ん中で、距離では引き分けを破れないので、取り決めが破ります。真ん中を全員が同じ向きに丸めることのほうが、どちら向きに決めたかよりも値打ちがあるのです。
45405047
47 は真ん中の印 45 より上にあるので、切り上げて 50 になります。 レッスン全体: いちばん近い十への四捨五入

百・千の位へ — 同じ決まりを一つずらすだけ

そろえたい位のひとつ右の数字が決めます — その1文字だけが。

1,860 を百の位まで → 十の位は 6 → 1,900。

350300400347
347 は真ん中の印 350 より下にあるので、切り捨てて 300 になります。 レッスン全体: いちばん近い百と千への四捨五入

3,485 を千の位まで → 百の位は 4 → 3,000。(そう、下へ — 85 に投票権はありません。)

3,485 は 3,000 と 4,000 のあいだの、485 だけ入ったところ — 真ん中に達していません。「決める1文字」は「真ん中のどちら側か」の近道です。だから、もっと右の数字は決して関係しません。決めの1文字が答えを言ったあとで、数を真ん中の線の向こうへ引きずる力は、右の数字にはないのです。
3500300040003600
3600 は真ん中の印 3500 より上にあるので、切り上げて 4000 になります。 レッスン全体: いちばん近い百と千への四捨五入

小数の四捨五入 — また同じ決まり

4.56 を小数第1位まで → 次の数字は 6 → 4.6。 7.43 を整数まで → 次の数字は 4 → 7。

3.453.43.53.47
3.47 は真ん中の印 3.45 より上なので、切り上げて 3.5 レッスン全体: 小数第一位・第二位までの四捨五入

小数の位についてくわしくは小数のガイドへ。

やってみよう

145140150143

143を一番近い十の位に丸めると?

735730740732

732を一番近い十の位に丸めると?

計算はどうやって見積もりますか?

計算を見積もるには、それぞれの数を扱いやすい値、たいてい先頭のけたと0に丸め、やさしくなった計算をして、答えを「およそこれくらい」として出します。63 × 28 なら 60 × 30 = 1,800 に丸めるので、答えはおよそ 1,800 です。正確な答えは 63 × 28 = 1,764 なので、17,640 や 176 という答えは桁がずれているとわかります。これがうまくいくのは、数への小さな変更が答えへの小さな変更しか生まないからで、扱いやすい数にすると0がついた九九の事実になるからです。かけ算では、両方を同じ向きに丸めると誤差が積み上がるので注意が必要です。ここでは 63 を切り捨て、28 を切り上げたように、片方を上へ片方を下へ丸めれば、誤差は部分的に打ち消し合います。たし算では、たいてい最も近い百で十分です。412 + 297 はおよそ 400 + 300 = 700 です。見積もりを確かめるには、0の数を数えます。6 × 3 = 18 で、0が二つで 1,800 になります。

3852355535 × 55 = 192538 × 52 = 1976−51−2.6%

一方の因数は切り上げ、もう一方は切り下げた: 増えた帯と足りない帯がほぼ打ち消し合い、35 × 55 − 1976 = −51、−2.6%

両方の因数を最も近い十の位に丸め、誤差を2%未満にしよう

一歩ずつ

  1. それぞれの数を、きりのよい1けたに丸めます(ふつうは先頭のけたに)。
  2. やさしくなった計算を頭の中でします。
  3. 正直に「およそ」をつけて答えます。
050010001500200050 × 20
49 × 21 を正確に計算する前に、その大きさを知ります:ほぼ 50 × 20 です。 レッスン全体: 四捨五入で見積もる

38 × 52 ≈ 40 × 50 = 2,000(本当の答えは 1,976 — 約1%の範囲内)。

487 + 512 ≈ 500 + 500 = 1,000(本当の答えは 999。ときどき、世界はほほえみます。)

玄人の手つき — 片方は上へ、片方は下へ

38 × 52 は 38 を上へ40に、52 を下へ50に丸めるので、見積もりがこれほど近くなります。

かけ算は拡大します。かける数の誤差は答え全体を伸び縮みさせるので、逆向きの誤差はけんかし合い、同じ向きの誤差は徒党を組みます。この一つの習慣が、おおざっぱな当てずっぽうと締まった見積もりとの差の、ほとんどを占めます。

正気のたしかめ — 見積もりはボディーガード

ていねいな答えを受け取る前に、どのくらいのはずかを問います。87ドルの食事代を4人で割るなら「ひとり20ドルと少し」のはず — 筆算が 217.50 ドルと言い出しても、見積もりが一瞬でつかまえます。単位にも効きます。高さ2メートルのドアはありそうですが、高さ2センチのドアは、ねずみ用のねこ扉です。

0500100015002000249?1000
友だちが 49 × 21 は 249 だと言います。見積もれば:49 × 21 ≈ 50 × 20 ≈ 1000。 レッスン全体: 四捨五入で見積もる

やってみよう

050010001500200050 × 30

だいたい、49 × 29 は…

050010001500200040 × 30

だいたい、39 × 31 は…

計算のための丸め(別のわざ — 分けて知る値打ちがあります)

計算のための丸めは正確な答えを出しますが、見積もりはおよその答えしか出しません。どちらも扱いやすい数に丸めますが、計算のための丸めは差を返してあげます。256 + 98 を求めるには、98 の代わりに100を足し、余分な2を引きます。256 + 100 − 2 = 354。これは正確な答えです。同じ和を見積もると、丸めたままで止まります。256 + 98 はおよそ 250 + 100 = 350 で、大きさはわかっても正確な答えにはなりません。丸めて調整する方法がうまくいくのは、98 が100より2小さいので、100を足して2を引けばちょうど98を足したことになるからです。ひき算では調整の向きが逆になります。98 を引くには100を引いてから2を足し戻します。256 − 98 = 256 − 100 + 2 = 158。調整した答えを確かめるには、見積もりとくらべます。354 は 350 に近いですが、454 のような間違いはそうではありません。

340360380400420440460348+ 100≈ 448340360380400420440460348+ 100− 5= 443推定値正確値348 + 95

どちらの行も+100だけ進む: 推定値は448で止まり5だけずれているが、正確な行は5を返して443に着地する

加える数を99にして、1を返そう

348 + 99 → 348 + 100 − 1 = 447。見積もりではなく、正確な答えです。

どちらのわざも丸めます。ちがいは、余りに対する正直さです。見積もりは余りを捨てて「およそ」と言う。丸めて直す方法は余りを取っておいて返すので、答えは正確なままです。いま自分がどちらをしているのかを知っていること — それが技術です。同類のわざは暗算のコツに。
405060708090100110120+ 29+ 30− 14545 + 29 = 74
40 とんで 11 返しても 74 に着きます。どのキリのいいジャンプでも着きますが、いちばん近い十の数だと返す数がいちばん少なくなります。 レッスン全体: きりのいい数にして直す

やってみよう

20100+30

52 + 29

080−20

53 - 19

有効数字について、ひとこと

先へ進むと、「百の位までの四捨五入」は「有効数字2けたへの丸め」に育ちます。最初の0でない数字から数えるので、0.004718 を有効数字2けたにすると 0.0047 です。決めの1文字の決まりは同じで、切れ目の名づけ方が新しいだけ。その先はアプリの有効数字のレッスンが引き受けます。

0052有効数字 = 2小数点以下の桁数 = 3552527

どのゼロも位をうめているだけ:× 10 で有効数字はどれも1けた動き、ゼロが増えたり消えたりするが、有効数字とその個数は変わらない

ゼロを三つ同時に見せて、有効数字 = 2 を保つ。

00.010.0052
5から数え始める、ゼロでない最初の数字だから——だから0.0052は2桁。 レッスン全体: 有効数字

やってみよう

0.020.030.026

0.026を有効数字1桁に丸めると?

00.010.0085

0.0085の有効数字は何桁?

名前をつけておく値打ちのある間違い、三つ

あなたの番

三問だけ — 正解だと思うものをタップしてください。

だいたい、39 × 21 にいちばん近いのは

612 ÷ 29 を概算すると。

4.9 + 5.2 + 4.8 にいちばん近いのは

よくある質問

十の位への四捨五入はどうしますか?
一の位を見ます。5以上なら次の十へ切り上げ、4以下なら切り捨てです。47 は 50 に、43 は 40 になり、ちょうど真ん中の 45 は、取り決めにより 50 へ切り上げます。決めるのは、そろえたい位のすぐ右にある1文字だけです。
なぜ 5 は切り上げるのですか?
1〜4 は下の十に近く、6〜9 は上の十に近いので、自分で行き先を選びます。5 はちょうど真ん中で、引き分けには取り決めが要ります。学校でも日常の計算でも上へそろえることに決まっていて、そうすれば全員が同じ答えになります。距離では決められないただ一つの場合のための、選ばれた決まりです。
38 × 52 をすばやく見積もるには?
それぞれをきりのよい数に丸めてかけます。38 × 52 はおよそ 40 × 50 = 2000。本当の答えは 1976 なので、見積もりは約1パーセントの範囲に収まります。片方を上へ、もう片方を下へ丸めるのが玄人の手つきで、二つの誤差が打ち消し合ってくれます。
見積もりは何のためにありますか?
計算する前に答えの大きさを知っておくためです。そうすれば、間違いが自分から名乗り出ます。およそ 2000 のつもりでいて、ていねいな計算が 19,760 と言い出したら、落とした小数点に隠れ場所はありません。見積もりはなまけた計算ではなく、正確な計算を信用できるものにする、たしかめの層です。
Mr. Chalk