計算の順序

数か月おきにネットで言い争いになる式があります。2 + 3 × 4。20 だという声と 14 だという声が半々に分かれ、正しいのは 14 のほうです。だれかが多数決で決めたからではなく、3 × 4 ははじめから二つの数ではなく、ひとかたまりだったからです。

このページでは、決まりを三段階で示し、次にそれがある理由、最後に誤答のほとんどを生む二つの落とし穴を扱います。

決まりは三段階

  1. まずかっこ。かっこの中は、外と関わる前に片づきます。
  2. 次に × と ÷ を、左から。ひとつの段を、ひとなでで。( のような累乗はこの段のすぐ上にあります。先に2乗して、それからかけます。)
  3. 最後に + と − を、左から。これもひとつの段、ひとなでです。

決まりはこれで全部です。学校で習う「かっこ → かけ算・わり算 → たし算・ひき算」も、英語圏の PEMDAS や BODMAS も、同じこの一覧に別の帽子をかぶせたものです。

なぜこの順番なのか

かけ算は、たし算を縮めた書き方です。3 × 4 は 4 + 4 + 4 という意味そのもの。ですから 2 + 3 × 4 は、じつは 2 + (4 + 4 + 4) — 2 に「4が3つ分」というかたまりを足す式です。かたまりは文が書かれる前からかたまりで、× の記号はそれを包んでおくためのものです。2 を足す前に包みをほどくのは、作法への気づかいではありません。書いてあるとおりに読んでいるだけです。

かっこは、その反対の場面のためにあります。たし算を先にしてほしいときは、そう声に出して言う。(2 + 3) × 4 = 5 × 4 = 20。同じ三つの数で、別の文です。

例題を、一段ずつ

第2段が第3段に勝つ — 足す前にかける

2 + 3 × 4 → 2 + 12 → 14

5 × 2 + 3 × 4 → 10 + 12 → 22 — 二つの包みを先にほどいてから、たし算です。

かっこは文を変える

(2 + 3) × 4 → 5 × 4 → 20

18 − (4 + 6) → 18 − 10 → 8

四則が一度に出てくる式

段の順に進めます。かっこ、次に × と ÷、最後に + と −。

7 + 2 × 6 − 5 → 7 + 12 − 5 → 19 − 5 → 14

累乗が入るとき

3² + 4 × 5 → 9 + 20 → 29 — 2乗がいちばん先にほどけ(これはかけ算をさらに縮めた書き方で、一段上にいます)、次に ×、最後に + です。

名前をつけておく値打ちのある落とし穴、二つ

なぜ左から右なのか。− と ÷ は左右が対等ではないからです。8 − 2 は 2 − 8 ではありません。読む向きをひとつに決めておけば、同じ一行がだれにとっても同じ意味になります。たし算とかけ算だけなら、順番を変えても答えは動かないので、この決まりはいりません。落とし穴がひき算とわり算のときだけ噛みつくのは、そのためです。

アプリでしっかり学ぶ

Math Challenge はこれを、1レッスンに1つの考えという段ばしごで教えます。どのレッスンにも図と、試してみる問題がついています。

三つとも、アプリの「学ぶ」タブの基本の計算レッスンにあります。

ゲームで練習する

計算の順序のトピックは、ここに出てきた形をそのまま出題します。a + b × c、二つの包みがある a × b + c × d、かっこつきの (a + b) × c、そしてハードでは四項の式や 2² + 3 × 4 のような累乗つき。正解するほど難しさが上がります。

あなたの番

三問だけ — 正解だと思うものをタップしてください。

3 + 4 × 2

(3 + 4) × 2

20 − 12 ÷ 4

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