わり算
☰ Contents
わり算は難しいという評判がありますが、その評判に根拠はありません。どのわり算の問題も、かけ算の問題を逆向きに読んだものです。72 ÷ 8 は「8 に何をかけると 72 か」というだけのこと。九九が身についているなら、答えはもう手の中にあります。このガイドは、それを読み出す方法の話です — すばやい暗算から本格的な筆算まで、一歩ずつ。
わり算の意味(二つの絵)
分ける:あめ12個を3人で — ひとり何個?まとめる:あめ12個を3個ずつふくろに — ふくろはいくつ?どちらも 12 ÷ 3 = 4 で、どちらの絵も大切です。「分ける」は子どもがはじめてわり算に出会う形、「まとめる」は大きな数まで通用する形です(長いわり算は、まとめる作業を手順にしたものです)。
同じ点を回しただけ: 3×7と7×3
24をつくり、別のかたちでもつくろう
やってみよう
9を3人で分けると
12を3人で分けると
暗算でわり算をするにはどうしますか?
頭の中で割るには、わり算を九九の問いに変えます。54 ÷ 6 は、6 に何をかけると54になるかを尋ねていて、6 × 9 = 54 なので答えは 9 です。知っている九九はどれもわり算の事実でもあります。わり算はかけ算を打ち消すものだからです。九九の範囲を超える数では、割る数のきりのよい倍数と、わかる部分に分けます。78 ÷ 6 なら、60 は 6 が10個分、残った 18 は 6 が3個分なので、78 ÷ 6 = 10 + 3 = 13 です。4 や 8 で割るときは別のやり方があります。4 なら半分を2回、8 なら半分を3回とれば、96 ÷ 8 は 48、24、12 と進みます。数がきっちり分けきれないときは、残りがあまりになり、それは割る数より小さくなければなりません。答えを確かめるには、かけ算に戻します。13 × 6 = 78。
78 ÷ 7:70は7が10個分として取り除かれ、残りの8は1 × 7 + 1なので、答えは10 + 1 = 11あまり1
N = 91をつくり、70と残りに分けよう
第1歩:九九を逆から読む
「7 に何をかけると 56?」 。新しい技術ではありません。もう持っている事実を、反対向きに読むだけです。
第2歩:4 と 8 は半分にして割る
- ÷ 4 は、半分にして、もう一度半分。。
- ÷ 8 は、半分を3回。。
第3歩:分けて割る
割る数のきりのよい倍数を先にはがし、残りを分けます。
まず 70 をはがす(7 が10個) 残り 21(7 が3個) 13。
やってみよう
75 ÷ 5
84 ÷ 6
筆算 — 一けたずつ
筆算のわり算は、数を左から右へ一けたずつ進みます。その位の数字を割る数で割り、上に何回ちょうど入るかを書き、あまりは次の位の頭にくり下げます。738 ÷ 3 なら、7 ÷ 3 は 2 あまり 1 なので 2 を書いて 1 をくり下げ 13 にします。次に 13 ÷ 3 は 4 あまり 1 で 18 になります。最後に 18 ÷ 3 = 6 でちょうど割り切れ、738 ÷ 3 = 246 です。これがうまくいくのは、くり下げた 1 が次の位の10個分にあたるからです。あまった百は10個の十になります。最初の位の数字が割る数より小さいときは、一つあとの位から始めます。256 ÷ 4 では 2 が小さすぎるので、その上には何も書かず、代わりに 25 を割ります。6 あまり 1、次に 16 ÷ 4 = 4 で、64 になります。確かめるには、かけ算に戻します。246 × 3 = 738。
852 ÷ 4:
- 8 ÷ 4 = 2、あまりなし。
- 5 ÷ 4 = 1 あまり 1 — その 1 は次のけたの頭にくり下がります。
- それで最後のけたが 12 になります。12 ÷ 4 = 3。
答え:213。たしかめ:213 × 4 = 852。✓
長いわり算、こわがらずに
長いわり算は、頭の中でくり下げていたあまりを紙に書き出した筆算です — だからこそ、割る数が二けたになって頭に収まらなくなっても通用します。四つの動きを、終わるまでくり返します。
- たてる — 割る数は何回入るか。上に書きます。
- かける — それでどれだけ使ったか。
- ひく — 残りはいくつか。
- 次のけたをおろして、くり返します。
936 ÷ 24:
- 93 に 24 は 3 回入ります(3 × 24 = 72)。3 を書きます。
- 93 − 72 = 21 が残ります。
- 6 をおろして 。
- 216 に 24 はちょうど 9 回(9 × 24 = 216)。9 を書きます。残りなし。
答え:39。たしかめ:39 × 24 = 936。✓
やってみよう
377 ÷ 13
585 ÷ 15
あまり — 配るには小さすぎる部分
あまりとは、ある数をきっちり同じ数ずつのグループに分けきれないときに残る量のことです。17 ÷ 5 = 3 あまり 2 5 は17に3回入り、3 × 5 = 15 を使って、17 − 15 = 2 が残ります。あまりはつねに割る数より小さくなります。もし5以上残っていたら、もう一つ5のグループが作れるはずだからです。だから 17 ÷ 5 のあまりが 6 になることは決してなく、そんなに大きなあまりが出たら、上に書いた答えが小さすぎるということです。あまりをどう扱うかは問いしだいです。17人が5人乗りの車で行くなら、残った2人にも席が要るので、答えは3台ではなく4台です。17本の鉛筆を5本入りの箱に詰めるなら、いっぱいになる箱は3箱だけで、2本がばらで残ります。あまりを確かめるには、かけ算してから足し戻します。3 × 5 + 2 = 17。
N = 4q + r (0 ≤ r < 4) のとき、1 個の完全なグループと、余り 2。もう1つ加えると r = 3 になる
余りがリセットされるまで、1つずつ品物を加えていこう
お金はちがいます。17ポンドを5人で分けるならひとり 3.40 ポンド(小数へ割り進めます)。
やってみよう
41 ÷ 4のあまりはいくつですか?
40 ÷ 6のあまりはいくつですか?
割らずに割り切れるとどうわかりますか?
整除の見分け方は、実際に割らずに数字を読むことです。ある数は、一の位が偶数なら2で、0か5で終われば5で、0で終われば10で割り切れます。3と9については、位の数字を全部足します。その和が3で割り切れればもとの数も3で、9で割り切れればもとの数も9で割り切れます。4,158 を例にすると、一の位は8なので2で割り切れます。位の数字を足すと 4 + 1 + 5 + 8 = 18 になり、18 は3でも9でも割り切れるので、4,158 もそうです。一の位で見分けられるのは、どの十もすでに2、5、10で割り切れるので、こわせるのは一の位だけだからです。位の和で見分けられるのは、10、100、1000 がどれも9の倍数より1大きいからです。位の和がまだ大きいときは、もう一度その数字を足します。確かめるには、一度割ってみます。4,158 ÷ 9 = 462。
738 = 100a + 10b + c:どの百も99 + 1、どの十も9 + 1なので、束をほどいて9が飲み込めないものを見る
342をつくって、束をほどこう
どの判定法も、なぜ成り立つかとあわせて: 倍数の判定法。
やってみよう
ある数が10でわり切れるのは…
この中で2でわり切れるのはどれですか?
あなたの番
三問だけ — 正解だと思うものをタップしてください。
91 ÷ 7
156 ÷ 12
50 ÷ 7 の余りは?
よくある質問
- わり算の筆算はどうやりますか?
- 割られる数を左から一けたずつ処理します。先頭のけたを割り、商の整数部分を上に書き、残りは次のけたの頭にくり下げます。852 ÷ 4 なら、8 ÷ 4 = 2。5 ÷ 4 = 1 あまり 1。そのあまりで次のけたが 12 になり、12 ÷ 4 = 3。答えは 213 です。
- 長いわり算(二けたで割る筆算)はどういうしくみですか?
- 四つの動きのくり返しです。たてる、かける、ひく、おろす。割る数が何回入るかを見てたて、それがどれだけ使ったかをかけ算で出し、ひき算で残りを求め、次のけたをおろして同じことをくり返します。頭の中でくり下げていたあまりを紙の上に書き出しただけの筆算なので、割る数が二けたになって頭に収まらなくなっても通用します。
- あまりとは何ですか?
- もう一度配るには小さすぎる残りの部分です。17 ÷ 5 は 3 あまり 2。3 が五つで 15 を使い、残った 2 は 5 のひと山にとどきません。あまりはかならず割る数より小さくなります。そうでなければ、もうひと山配れるはずだからです。
- 4 や 8 で割る暗算のしかたは?
- 半分をくり返します。4 で割るのは半分を2回、8 で割るのは半分を3回。156 ÷ 4 なら、半分で 78、もう半分で 39 です。4 は 2 × 2 なので、4 で割ることは 2 で割ることを2回することと同じ — それがこの方法の根拠です。
- 割り切れるかどうかは、割らずにわかりますか?
- 倍数の見分け方があります。一の位が偶数なら 2 で、0 か 5 なら 5 で割り切れます。各位の数字の和が 3 の倍数なら 3 で、9 の倍数なら 9 で割り切れます。738 は各位の和が 18 なので、割ってみなくても 3 でも 9 でも割り切れるとわかります。