分数

分数が難しいと感じられる原因は、ほとんどが一つの考えを飛ばしたことにあります。下の数は量ではなく、単位です。3/5 の 5 は、数えているかけらの大きさ — 5分の1 — を言い、3 はそれをいくつ持っているかを言います。

日本語では「5分の3」と、下から先に読みます。単位を先に名乗ってから個数を言う、という順序で、これは分数の正体そのものです。同じ単位で測ったものしか足せない — 通分の話は、まるごとこれです。

分数はほんとうは何を言っているのか

何かを等しいかけらに切ります。下の数(分母)は、全体をいくつに切ったかを言います。上の数(分子)は、そのうちいくつを手にしているかを言います。

3/4 は、4等分して、そのうち3つを取る、ということ。

4つのうち3つが 3/4 になるのは、4つが同じ大きさのときだけです。ここが分数とおおざっぱな分け前との違いで、分数が説明ではなく計算になる理由です。

分母が大きいほど、かけらは小さい

8 は 3 より大きいのに、1/81/3 より小さい。ケーキを8つに切れば、3つに切ったときより一切れは小さくなります。

これがいちばんよくある混乱のもとで、下の数を「切った回数」ではなく「大きさ」として読んだときに起こります。切るほど、かけらは小さい。

等しい分数

上と下に同じ数をかけても、値は変わりません。

1/2 = 2/4 = 3/6 = 50/100 2/3 = 8/12(どちらも × 4)。

いまあるかけらを、それぞれ同じ数だけ細かく切り分けて、そのぶん多く取っている。かけらの数は2倍、大きさは半分 — 手に持っているものは、さっきと寸分たがわず同じです。変わったのは呼び方であって、量ではありません。

たし算も、ひき算も、大小くらべも、まず「同じ大きさのかけらで言い直す」ところから始まります。

約分

等しい分数を逆向きに走らせます。上と下を同じ数で割り、両方を割り切る数がなくなるまで続けます。

18/24 → どちらも 6 で割って → 3/4。 8/12 → どちらも 4 で割って → 2/3。

最大公約数がすぐ見えないときは、2 で割り続けるか、目につく 2、3、5 をひとつ外してもう一度見ます。40/100 → 20/50 → 10/25 → 2/5着く場所は同じで、歩数が増えるだけです。

上と下を同じ数で割ることは、形を変えて 1 で割っているのと同じです。6/6 は 1 で、1 で割っても何も動きません。約分がいつでも許され、答えを決して変えないのは、そのためです。

分数の大小くらべ

分母が同じ — 分子を比べる

5/8 > 3/8。8分の1が5つは、3つより多いからです。

分子が同じ — 分母が大きいほうが小さい

3/5 > 3/8 — かけらの数は同じで、5分の1 のほうが 8分の1 より大きいからです。

どちらも同じでない — たすきにかける

3/55/8 を比べるには、それぞれの分子に相手の分母をかけます。

3 × 8 = 24 と 5 × 5 = 25 を比べて、5/8 のほうが大きい。

これは、共通の分母を書かずに済ませた通分です。どちらも 40 を分母にして 24/4025/40 になるはずで、分母が同じなら決めるのは分子だけ。使わない部分を飛ばす、それがこのやり方の全部です。

1/2 と比べる

いちばん速い見分け方。分子を2倍して、分母とどちらが大きいかを見ます。7/16 — 7 の2倍は 14 で、16 より小さいので、1/2 より小さい。

分数のたし算とひき算

分母が同じ — 分子を足して、分母はそのまま

2/7 + 3/7 = 5/7

7分の1が2つ足す3つで5つ、というのは、2メートル足す3メートルが5メートルなのと同じ理屈です。単位は足されるものではありません。単位は、個数を足せるものにしているほうです。

分母がちがう — まずそろえる

どちらの分母でも割り切れる数を見つけ、両方をその分母で書き直してから、分子を足します。

1/3 + 1/4 → 12分の1で → 4/12 + 3/12 = 7/12。

2/5 + 1/2 → 10分の1で → 4/10 + 5/10 = 9/10。

二つの分母をかけ合わせれば、共通の分母は必ず手に入りますし、必ずうまくいきます。ただ、必要より大きな数になることがあるだけです。1/6 + 1/4 なら 24 でもできますが、12 で足りて、約分する手間も減ります。

3等分したかけらと4等分したかけらは大きさがちがうので、そのままでは個数を足せません。12分の1 はどちらからも作れます — 4つで3分の1、3つで4分の1 — ので、12分の1 で書き直せば、二つの量が一つの単位に乗ります。そのときはじめて、個数が足せます。

ひき算も同じ動き

3/4 − 2/3 → 12分の1で → 9/12 − 8/12 = 1/12。

帯分数 — 整数の部分は分けて扱う

2 1/2 + 1 3/4 → 2 + 1 = 3、そして 1/2 + 3/4 = 5/4 = 1 1/4 なので、4 1/4

ひき算で分数の部分が引けないときは、整数から1つ借りてかけらに変えます:3 1/5 − 1 3/5 → 借りて 2 6/5 − 1 3/5 = 1 3/5

かけ算とわり算

難しいと身構えられるほうですが、じつはこちらのほうがやさしいところです。

かけ算 — そのまま横に

2/3 × 4/5 = 8/15通分はいりません。

ここでのかけ算は「〜の」という意味です。4/52/34/5 を取って、5分の1 をそれぞれ3つに切ると、全体は 15分の1 になります。15 の出どころはここです。そして4つのかけらそれぞれについて3つのうち2つを取ると、8 になります。先にそろえる必要がないのは、個数を足しているのではなく、切り直しているからです。

わり算 — 後ろをひっくり返してかける

1/2 ÷ 1/6 = 1/2 × 6/1 = 6/2 = 3

問いとして読んでみます。1/2 の中に 1/6 はいくつ入るか。3つです。それが答えで、ひっくり返さなくても見えました。ひっくり返すのは「これがあれの中にいくつ入るか」の近道です。1/6 で割ると6倍になるのは、ケーキを 1/6 の大きさに切り分けると、まるごと配るときの6倍の人数に行き渡るのと同じことです。

分数、小数、百分率

一つの考えの三つの書き方です。分数はまだ実行していないわり算で、3/4 は 3 ÷ 4 = 0.75、つまり 75% です。

分数小数百分率
1/20.550%
1/40.2525%
3/40.7575%
1/50.220%
1/30.333…33.3%
1/80.12512.5%

この数個を見ただけで言えるようにしておくと、日常の割合の問題から計算のほとんどが消えます。詳しくは百分率のガイドで。

名前をつけておく値打ちのある間違い、四つ

ゲームで練習する

Math Challenge には分数のトピックがあり、たし算とひき算を出題します。通分が要る二つ、つまりみんなが間違える二つです。分母がそろっている問題や仲のよい分母から始まり、正解するほど幅が広がります。

小数、百分率、そのほかの計算の段ばしごのトピックと並んでいて、アカウントのいらない無料のデイリーチャレンジもあります。

このページは短い答えです。仮分数と帯分数、量の何分のいくつ、三つの分数を順に並べる、そして一段ごとの図つきレッスンまで含む全体の段ばしごは、等しい分数と帯分数にあります。

あなたの番

三問だけ — 正解だと思うものをタップしてください。

1/3 + 1/4

どちらが大きいですか?

2/3 × 4/5

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