暗算のコツ
速い暗算は「数学に向いている人」の話ではありません。難しそうに見える計算を、計算を始める前にやさしい計算へ作り替える、ひとにぎりの近道の話です。考え方はそれがすべてです。速く計算しているのではなく、計算そのものを減らしているのです。
下のどのコツにも、例題と、それが正しい理由がついています。理由を覚えればコツは忘れませんし、もっと大事なことに、いつ使えて、いつ使えないかがわかるようになります。
頭の中で数を速く足す方法
右からではなく、左から
紙の上では一の位から足します。頭の中では逆にして、いちばん大きい部分から始めます。
で 。
丸めてから、直す
片方の数をきりのよい数まで押し上げ、あとで足したぶんを返します。
、それから −2 → 95。 、それから −1 → 253。
まず10を作る
小さな数どうしなら、10になる組を見つけて、ひとかたまりで足します。
と 3 で 。
頭の中でかけ算を速くする方法
11 をかける
二けたの数なら、二つの数字を足して、真ん中に置きます。
。 。真ん中の和が10以上なら、1をくり上げます:。
5 をかける
半分にしてから、10倍します。
の半分は 。奇数なら先に10倍して半分に:。
2倍と半分
片方を2倍、もう片方を半分にして、やさしいかけ算に持ち込みます。
。 。
5 で終わる数の2乗
十の位の数に、その次の数をかけて、うしろに 25 をつけます。
。 。
9 のだんは指で
両手の指を10本立てて、かける数の指を折ります。折った指の左が十の位、右が一の位です。
9 × 7 → 7本目の指を折る → 左に6本、右に3本 → 63。
頭の中でひき算とわり算をする方法
引かずに、数え上がる
差が大きいひき算は、小さいほうから数え上がります。
から 700 まで 26、1000 まで 。
1000 からのひき算をゲームで練習する → — そこのレッスンは別の道(各けたを9から引き、最後だけ10から引く)で同じ答えにたどり着きます。二本目の方法として持っておく値打ちがあります。
両方をすべらせる
両方に同じ数を足しても差は変わりません — だから、都合のよい場所まですべらせます。
83 − 47 → 両方を3ずつ上へ → 86 − 50 = 36。
半分をくり返して割る
4 で割るなら半分を2回。8 で割るなら半分を3回。
。 。
頭の中で百分率を出す方法
百分率の入れかえ
x% の y は、いつでも y% の x と同じ — そして、たいてい片方がずっと簡単です。
25 の 4% は面倒。入れかえて 4 の 25% = 1。 50 の 18% → 18 の 50% = 9。
すべてを 10% から組み立てる
10% は小数点ひとつぶん。ほかの百分率は、ぜんぶそこから組み立てられます。
| ほしい数 | やること | 例(60 の) |
|---|---|---|
| 10% | 点を1つ動かす | 6 |
| 5% | 10% の半分 | 3 |
| 20% | 10% の2倍 | 12 |
| 15% | 10% + 5% | 9 |
| 1% | 点を2つ動かす | 0.6 |
43 の 15% なら:10% は 4.30、その半分が 2.15、合わせて 6.45。
この二つで、日常の百分率のほとんどが片づきます。増減の百分率、割引、セール価格からの逆算には専用のガイドがあります:百分率の出し方。
ほんとうに速くなるには
速い人とそうでない人を分けるのは三つのことで、そのどれも才能ではありません。
- 九九が反射になっていること。上のどのコツも、7 × 8 に頭の作業場所を使っていないことを前提にしています。まだ即答でないなら、まず九九の練習から — 直す価値がいちばん高いのはここです。
- 長くときどきより、短く毎日。1日5分は日曜の1時間を追い越します。記憶は、眺めた1分ごとではなく、思い出した1回ごとに強くなるからです。
- 計算の前に見積もる。それぞれの数を上から1けたに丸めて、答えの大きさを先につかみます。一秒ですみ、しかも本当に痛い間違い — 10倍ずれる間違い — をつかまえてくれます。
ゲームで練習する
Math Challenge には、図つきのマジックトリックのレッスンが36本あります。それぞれが近道の裏にある考え — いま読んできた「なぜ」の箱と同じもの — を説明してから、そのまま練習に入ります。難しさは進み具合に合わせて変わります。
ほかに35の計算トピックと、アカウントのいらない無料のデイリーチャレンジもあります。
あなたの番
三問だけ — 正解だと思うものをタップしてください。
45 × 11 を暗算で
35²
98 × 102